Willcox & Gibbs
2009-03-02 (Mon) 22:58
こちらは東京から修理のご依頼をいただいた100年以上経たWillcox & Gibbsのアンティークミシンです。
このミシンはチェーンステッチで上糸だけで縫っていきます。

エンブレムもかっこいいです。このミシンそのものを象っています。

この糸立て(というか横向き)は珍しいですね。

実はこのミシンは正式名称を「Willcox & Gibbs Automatic Noiseless Sewing Machine」と言います。
何がAutomaticかと言うと、上の写真の右に糸をぐるっと通している部分がオートマチック・テンション、つま自動糸調子なのです。100年以上前のミシンなのに優れモノですね。
またNoiselessというだけあって相当静かに縫っていきます。縫うことに関しては、手縫いの次に静かといえるでしょう。
Willcox & Gibbs Sewing Machine Company
1857年にアメリカで創業し、アメリカとヨーロッパ向けにチェーンステッチのミシンを生産していました。
このミシンは当初は糸調子は手動でしたがのちに自動糸調子機能が追加されました。特に手廻しミシンは英国で生産され主にヨーロッパ市場に出回っていたようです。一方、アメリカではモーター式のものを良く見かけます。
この会社は1973年まで営業を続けていました。
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