職業用シンガー・足踏みミシンの修理 その2
職業用シンガー・足踏みミシンの修理 その1
1910年英国製 シンガー足踏みミシン レストア2
2009-08-18 (Tue) 19:44
前回の英国製シンガー足踏みミシンのレストアが終わりました。テーブル部分の塗装やそのツヤが残っている場合は塗り替えはしませんが(面によって色合いが絶対に変わってしまうので)、今回はぼそぼその表面でしたのでかなり時間を掛けて塗りなおししました。

本体も綺麗に掃除して、足りないパーツもけっこうあったので補充して、縫えるようになりました。
いまでもボビンが手に入るタイプなので、アンティークの中でも使い勝手は良いですよ。

問題の虫食い部分と大きく剥げていた部分ですが、このような感じになりました。
近くで見ると微妙な色味の違いがありますが、結構継いだ木も馴染んでくれました。

蓋や取っ手の真鍮も磨いて綺麗になりました。見えづらいですが蓋の上に専用の鍵も付いています。

結構手間がかかりました

ですが実はいまこれより凄まじい状態の足踏みミシンのレストアをしています…かなり大変でそのうちそちらの経過も掲載します。
1910年英国製 シンガー足踏みミシン レストア
2009-08-03 (Mon) 23:07
1910年イギリス製のシンガー足踏みミシンです。
ミシンを収納するタイプではなく、テーブルの上に蓋を乗せるタイプです。左側に拡張テーブルが付いていますので縫い台として広く使えます。
全体的には欠けている部品がなく、脚は以前リペイントしてあるようで錆が見られません。問題は木の状態とミシン本体です。

99年前の風格たっぷりで木の表面は乾燥して日焼けのようになり、端の部分は浮いています。

また一部は剥離してしまっています。こういう部分は生地がからむので補修は必須ですがきれいにするのは厄介です。

ヨーロッパのアンティークにはよく見られるのですが、拡張テーブルの木には虫食いの跡がありました。古い穴なのでもう虫はいないと思いますが、きちんと防除処理して補修します。外来種を簡単に入れるわけにはいきませんからね。
さてどこまで綺麗にできるか楽しみです。