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2010年05月のエントリー 

アンティークシンガーミシン モデル99のボビンの入れ方

2010-05-30 (Sun) 00:02
前回に続きシンガーミシン モデル99のボビンの入れ方です。
特に難しいことはないのですが一見に如かずですのでご参考までに。

ボビンから10cmくらい糸を出した状態で、釜にボビンをおきます(下の写真)。
アンティークシンガーミシン モデル99 電動モーター5
上の写真でちょうど糸の出ている付け根あたりに、釜の切り溝があります。ここに糸を通すようにして、そのまま糸を奥側へ引っ張ります。

すると釜の隙間を糸が進んでいきます。これだけでOKです。
アンティークシンガーミシン モデル99 電動モーター6
あとはスライドプレートを閉じるときに、プレートにある溝に糸が通るようにします。

文章だと分かりにくく感じますが、やってみると相当に簡単です。
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アンティークシンガーミシン モデル99の糸掛け

2010-05-29 (Sat) 23:42
こちらはアンティークシンガーミシン モデル99です。
特徴は、まずボビンケースを使わない水平釜式であることです。今のコンピューターミシンと同じですね。
またアンティークミシンには珍しい返し縫もできる便利なタイプです。
それにモデル99はとても小ぶりです。これより大きい水平釜式のミシンにモデル66があります。
アンティークシンガーミシン モデル99 電動モーター1

以下、上糸の掛け方です。
アンティークシンガーミシン モデル99 電動モーター3

ポイントは糸調子にちゃんと通すことです。糸調子の左にL字のパーツがありますが、ここにある穴には糸は通さず、ただ単にしたから掛けるだけでOKです。
アンティークシンガーミシン モデル99 電動モーター2

針には左から右へ糸を通します。
アンティークシンガーミシン モデル99 電動モーター4

特に迷う点はありませんので、使いやすいミシンです。

アンティークシンガーミシン モデル15の糸掛け

2010-05-17 (Mon) 23:32
今回はよくある質問からアンティークシンガーミシンの上糸の掛け方です。
こちらはモデル15です。日本の足踏みミシンのベースになった形ですので、日本製のミシンによく似ています。
アンティークシンガーミシン モデル15の糸掛け

糸は、まずは糸コマを糸立て棒に掛けたところから、フェイスプレート側に伸ばします。
写真で赤いラインが糸の道筋です。いちおう下に文章でも解説していますが、写真が一目瞭然ですね。
アンティークシンガーミシン モデル15の糸掛け

  1. フェイスプレートの奥側の角に掛けます(画像左)。
  2. 糸調子皿にはさむ様に奥側から糸を掛けます。
  3. 糸調子組の前にL字になった金属の棒がありますので、そこへ掛けます。
  4. 糸取りバネに掛けます。
  5. 天秤(縫うときに上下する穴のあいた部分)の穴に通します。
  6. フェイスプレート中央あたりの糸ガイド(金属の輪になっている箇所)に掛けます。
  7. あとは針棒の糸ガイドに掛けて、針に糸を通すだけです。


文章にすると冗長ですが、実際にやると簡単です。ご参考までに。

英国ジョーンズの足踏みミシン 修理その2

2010-05-10 (Mon) 00:00
前回の続きで、英国製アンティークミシン・ジョーンズのレストア修理です。
英国アンティークミシン ジョーンズの修理
ミシンの台によく見られるのですが、黒い染みや輪染みがありました。通常突き板ですので、その部分を削ると下地の木が出てきてしまいます。
こちらは無垢材ですので、表面をがっつり削ることができます。・・・ですが何かもったいないですよね。
大きな染みは取るとして、小さいものはそのままこのミシンの“歴史”として残すことにしました(この板を何ミリも削るのは忍びない)。

英国アンティークミシン ジョーンズの修理
百数十年たったこれだけの無垢の板がほぼ反れる事なく現存しているのは嬉しいことです。テーブルに加工する前にしっかり処理をされていたことを物語っています。
最高級家具には50年も板を寝かせて家具に仕立てるというものもあるそうです。このミシンはそれほどとは思いませんが、ちゃんと乾燥させた材を使ったのだと思います。
少し隙間があった部分には、シェラックを詰めました。ここも塗り重ねればばっちりです(きっと)。

これから下地→本塗りです。