SINGER 12K NEW FAMILYの違い
2010-02-04 (Thu) 15:14
シンガーのアンティークミシンの中でも私が個人的に好きなデザインのミシンが、シンガー12K・SINGER NEW FAMILYです。全体に細身で横長に見えますが、実物は幅も小さくかわいい感じで、はじめてみたときは私も意外でした。
フィドルベースと呼ばれるバイオリン型のベッドも19世紀のデザインを感じさせます。それと、プーリーは漆塗りを髣髴とさせるやや透明感のある黒っぽい塗りも魅力ある点で、工業製品にありがちな金属っぽさを消しています。プーリーがニッケルメッキのものもありますが、個人的には黒塗りの方が好きです。
シンガー12Kと言っても素材が違ったり年代によりマイナーチェンジされている部分があったりします。
写真は木はマホガニーで、蓋をかぶせるタイプではなく、横にスライドして収納するタイプのミシンです。
12Kの場合、下糸巻きが徐々に変わっていくのも面白いところで、こちらはかなり初期のタイプで糸ガイドが全くないのです。

こちらも下糸巻きをするための糸ガイドはないのですが、ゴム輪の位置などに上の写真の機種と微妙に違いがあります。

後期になると金属板による糸ガイドが付いてきます。

使い勝手が徐々に良くなっていく様子が分かりますね。先人たちの創意工夫があったんでしょうね。
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