高級キャビネット型のシンガー製足踏みミシンの修理3
2011-08-02 (Tue) 15:35
前回の続き。修理の前に解体する作業で、あらゆる木片が出るわ出るわで、まともな部分と朽ちかけた部分と虫が食った部分なんかが繋がったまま大きな部分で外れてきます。
↓右の板も何枚にも分かれています

引き出しは五個あって色合いが違うように傷み具合も違います。

前回書いたようにベニアリングは外側と内側の木が違い、現代ではベニアというと安い軟材が使われているため安っぽい代表格みたいになっています。
でもこの頃のシンガーの内側の木には堅いオーク材が使われていて重量感があります。オークそのものの家具もあるくらいですから今となっては贅沢な造りです。

こちらはサイドの扉。つなぎ目はどこかしこでゆるくなっていますので一箇所ずつ作り上げていくしかありません。

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