アンティークミシンのちょっといい話
2012-01-16 (Mon) 10:55
実は私も最近お客様から教えていただいた、テディベアの生みの親であるドイツのマルガレーテ・シュタイフ婦人のお話です。
シュタイフ婦人は19世紀中ごろのドイツで生まれ、同じく手足が不自由になりながらミシンを使っていた女性です。彼女は1歳の頃に小児麻痺により両足と右手が不自由になったそうです。
針仕事を職に選び、さらにハンデを乗り越えフェルトの会社を起業し、手作りのテディベアが世界中に広がりました。
最近シュタイフの方に聞いたのは、当時人形を作るのに手回しミシンを使っていて、通常は右手で回すようハンドルが付いているのですが、ミシンを反対向きに置いて左手でテディベアを作っていたそうです。ハンドルの回転も生地の進み方も反対ですので、彼女なりのノウハウがあったのだと想像できます。
新千歳空港のシュタイフの展示場には、左右逆に向けたミシンが展示してあるそうです。


こちらはお客様から頂いた雑誌です。左右逆のミシンの写真やテディベアなどのシュタイフの人形の歴史が解説されています。
シュタイフについてほぼ知らなかったのですが、写真付きで読みやすい本でした。
リンクはシュタイフの日本のウェブサイトとWikipediaのシュタイフ婦人のページです。
シュタイフ物語
http://www.steiff.co.jp/steiff/story_01.html
マルガレーテ・シュタイフ
wikipedia マルガレーテ・シュタイフ
作品が多くの人を幸せにした、そんなお話です。その中にミシンがあったことは嬉しい限りです。
コメント
トラックバック
http://antiquesewingmachine.blog95.fc2.com/tb.php/195-a39236f3
コメントの投稿