1902年製シンガーミシン 分解調整修理しました。
2008-05-05 (Mon) 14:12
お客様が駆け込んで修理のご依頼をされた1902年製シンガーミシンのSinger Model V.S.3です。
見た目にはデカールも残っていて古さと良さを兼ね備えたアンティークらしいミシンでした。
お客様のご希望は、ちょっとした縫い物はしたいとのこと。
簡単に点検をさせていただいたところ、ハンドルが重く、長年の油・埃・サビが固着しているようでした。
そこで、お客様と相談して、今回は分解調整修理をすることになりました。


100年の油汚れは簡単には除去できません。また、美しいデカールやエナメルを損なうためやたらに薬品は使用できません。時間をかけて分解と内部の掃除、調整をさせていただきました。
下糸巻きの部分はサビがほとんどなく、汚れを落とすとメッキの輝きが戻り、下糸巻きの機能も軽くなりました。

ミシン頭部分の金属の蓋がなくなっていたので、そのパーツも製作しました。

縫い試験も、とても綺麗に縫えたため、約1週間でお客様にお渡しできる状態になりました。ケースもシンガーのロゴが残っていて、乾拭きのみで綺麗になりそうです。

受け取りに来られたお客様に縫い方を簡単にお伝えして、このシンガーミシンは家路に付きました。
大事にお使いいただければ、あと100年は持つかもしれません。
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